1.はじめに
メディアドゥでは、不定期で輪読会を開催しています。テーマとなる技術書を選んで、社内のエンジニアで読み合わせをする一種の読書会です。今回は「第2回輪読会」について、実際に参加された方の声と併せてご紹介します!
2.社内輪読会の概要
社内輪読会で掲げている目的は以下の3点です。
・参加者がアウトプットする力を高めることができる
・ディスカッションすることで、知識を深めることができる
・メディアドゥの勉強会文化が醸成される
メディアドゥには書籍購入を全額補助する制度があるので、今回の輪読会でもその制度を活用しています。 日々進化していく技術を学ぶことが求められるエンジニアにとって、書籍の購入負担がかからないというのは非常に素敵な制度ですね。
3.社内輪読会で使用した本の紹介
今回輪読会での使用を決定した本はこちらです。
SQlアンチパターン(Bill Karwin 著、和田 卓人、和田 省二 監訳、児島 修 訳) (https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784873115894/)
2022年7月から10月のおよそ3か月で25章を読み切りました。
4.輪読会の進め方
①選書
書籍の選定はアンケートを元に以下のフローで行いました。
Slackで輪読会開催告知とおすすめの書籍を募集
勉強会チーム内で書評や目次をチェックし、社内の技術スタックとマッチするかどうかを考慮したうえで候補を選出。
勉強会チームのエンジニアが候補となった本の内容を確認し、本のボリュームや難易度等を踏まえて最終決定 !
②担当者割り当て
書籍が決まったら、各章ごとに担当者を割り当て。各章の担当者は事前にドキュメントを作成し、担当した章の輪読会がスムーズに行われるように準備します。
③輪読会の実施
作成したドキュメントを参加者に共有し、担当者がファシリテーターとなって会を進めていきます。輪読会のメインは発表ではなく、あくまでもディスカッションです。
担当者はディスカッションのネタを提供し、輪読会を進行していきます。
④アンケートの実施
また、輪読会の最後には参加社員にアンケートを実施しました。
第2回の輪読会において良かった点・改善点をご紹介します。
・社内の現場における話と照らし合わせた話が聞けてよかった
・題材、進行ペースはちょうどよかったのではないかと思った。1回目より、参加者の発言が多かった点が良かった。
・本での知識獲得+参加者が業務で得た知見をしれてよかった。30分という時間設定もちょうどよかった。
・他の人がどのような解釈で本を読んでいるのか知ることで、自分の理解が間違っていることに気づけたことがあったのが面白かったです。
・SQL周りの知識や実体験がほとんどない中での参加でしたが、読んでいると私自身やってしまいそうなアンチパターンにいくつも出くわし反省すると共に知見が広がりました。
1回目より主体性が出てきたという意見もあり、会を重ねることで輪読会がより実りあるものになっていそうですね。 ※第1回社内輪読会についてはこちら※
他者の意見に触れて知見が広がったなど、1人で行う読書では得られない知識を取得できたとポジティブな意見がみられます。
・週に2回、自分の担当回の準備を行うのは時期が悪かったのもあるが時間を捻出するのが難しかった。半期の締めはタイミングが悪かったです。
・担当者のGoogle Docのまとめは、準備の負担が大きい割に、見る方はそんなにありがたくないのではないかと感じた。この際、Slackに各章のスレッドを先に作成し、気になるフレーズや試したことをコメントする形式をとったらどうか。他の人も書きこんでOKということで。
・座学だけよりは、実践してみる編もあった方が身になるとは思いましたが、準備が大変そう…
時期とドキュメント作成については改善が必要そうですね。
メディアドゥの輪読会のメインは全員が書籍を読んだうえで行うディスカッションパート。 ディスカッションのために、担当パートの箇所はもちろん、そうでない部分についても読了しておく必要があります。担当パートのドキュメント作りも考えると、労力はかなりのものです。 それだけ得られるものも多い輪読会ではありますが、 参加するエンジニアの業務やプライベートとの兼ね合いを踏まえると、もっと準備の負担なく気軽に参加できる形にするのがいいのでは?という提案が多くありました。
5.終わりに
今回は社内で開催した第2回輪読会についてご紹介しました! 主体的にディベートすることが求められた今回の輪読会は準備が大変だったようですが、新たな気づきが得られるチャンスでもありました。
輪読会の目的や参加メンバーの状況によって最適な形式は異なると思いますので、輪読会を開催する方・これから開催してみたい方にとってこの記事が少しでも参考になればと思います。
メディアドゥでは輪読会の他にも、様々な勉強会に取り組んでいます。 興味のある方はこちらの記事をご覧ください! (https://techdo.mediado.jp/archive/category/%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A)