メディアドゥ賞受賞特典お渡し会を行いました!
2022年9月メディアドゥは少年ジャンプ+・ナンバーナインと3社合同で、東京工業大学の「デジタル創作同好会traP」さんを招待し、ハッカソンを開催しました。
ハッカソン概要
日 時: 2022年9月22-28日(期間:1週間)
場 所: Discord / YouTube LIVE
「作家がより広く活躍できるには」の全体コンセプト+各社ごとに個別テーマと賞を設定し、各チームは選択したテーマに沿って開発を行います。 企業側は各チームが選択したテーマに関わらず審査し、最も良いと判断したチームを表彰しました。
今回はメディアドゥ、少年ジャンプ+、ナンバーナインの全3社から受賞を勝ち取ったチ―ムに、インタビューを実施しました。
ちなみにメディアドゥ賞の商品は、メディアドゥが扱う数多の人気作品のイラストでもおなじみ、イラストレーターBUNBUN先生による描き下ろしクリアファイル!(しかも個別のサイン付き!) とっても美麗なイラストにハッカソン担当者も興奮がとまりません…!
受賞者のみなさんも、BUNBUN先生のイラストに「かわいい。」「これもしかして、描き下ろしですか…!?」と嬉しそうにクリアファイルを手に取る姿が印象的でした。
記念写真を撮影した後はハッカソンについて取材を行いました。
Q.開発したプロダクトについて教えてください。
学生:「コミックとメトリクスでコミット」というタイトルで、漫画のメトリクスサービスを作成しました。漫画の読者が本を読む際の閲覧行動系列を分析するアプリです。これは、読者が漫画を読んでいる最中の行動を分析して、漫画制作者のより良い作品作りに役立ててもらうことを目指しました。
Q.具体的にどんな機能を作成されましたか?
学生:一番の目玉は、読者の視線移動をトラッキングで表示し、読者がどのように読み進めていくかを知ることができる機能です。
読者の視線の重なりからヒートマップのようなものを作成し、以下のような情報がわかるようにしました。
・各ページ単位、話単位でわかる閲覧時間
・各ページ単位、話単位でわかるの離脱数
これらの情報を技術者ではない人でも解釈しやすく使いやすくするための「情報の可視化」に拘りました。具体的には、収集した生データをそのまま表示させるのではなく、漫画の”話”ごとにグラフや数字をまとめて表示させました。 視線移動については、ちゃんと漫画の該当画像の上にオーバーレイして、重ねて表示できるようにすることで、見やすくなったと思います。
ーーエンジニアではなく、漫画家や編集者の方が見てもちゃんとわかるといった工夫をされたのですね。
Q.アイデアは、どのようにして生まれたんですか?
学生:漫画の専門家ではない僕らが、書き手をサポートできることはなんだろうと考えた時に、Webでも特に進んでいる「データ駆動の分析」や「可視化」といった分野を取り入れて、取得したデータをうまく活用できるようにユーザーへ提供するのがいいのではないかと思いました。 また自分の強みでもあり、Webでもある程度進んでいる「自動化」や「CI/CD」を違う分野に持ち込むともっと便利になるんじゃないかと思っていたところからアイデアを膨らませいきました。
Q.難しかったところはありますか?
学生:アイトラッキングの精度向上です。Webサイトであれば大まかに見ている範囲が特定できれば「それなりにいいツールだよね」という評価になります。 しかし、漫画に適用するとなると 漫画のコマは小さいのでそうはいきません。 例えば左上のコマを見ていても、精度が低いと中央のコマを見てるような視点になったりしてしまい、Webサイトで求められる以上にアイトラッキングには精度が求められます。 精度をあげるために事前にキャリブレーションを行い、視線データを合わせてデータをとるところが大変でした。
Q.印象深かったことはありますか?
学生:アイデアメインで売っていったプロダクトだったので、 そこをちゃんと詰めていったのを覚えています。最初に提案してもらったアイデアについて、この指標も必要じゃないかとか、逆にこの指標はあまり必要じゃないのでは?といったことをチームでちゃんと話し合って詰めていったのが印象深いですね。そのおかげで、最終的に必要なメトリクスをとれたことに繋がったのだと思います。
学生:あとは3つ賞をもらえた時ですね。賞を各社でばらけさせよう、といったことはしないんだなと思いました。(笑)
ーー確かに、それは印象に残りますよね。忖度が一切ない表彰式でした。
今回は優勝チームに取材のご協力をいただきました!みなさん、メディアドゥ賞の受賞、おめでとうございます!そして取材にご快諾いただき、本当にありがとうございました。